園長コラム / えんちょうこらむ

  • 2016.06.01 きちんとした生活リズム

    入梅し、うっとうしい毎日が続きます。子ども達にとっても外で思いっきり走ったり、遊んだりする活動が普段より少なくなるため、体調管理には注意が必要な時期となります。   

     さて先日の運動会、天気の影響で開催時間を2度も変更するという事態の中、ご家族の皆様においで頂き本当に有難うございました。入園して間もない小さなお友達も、それぞれ自分なりに、一生懸命取り組む姿は、皆様にとっても感動を覚えたことでしょう。かけっこ、障害物、組体操・・・。年齢ごとの成長の姿もお分かりになったのではないでしょうか。

    さて一学期も後半になり保育参観、一泊旅行、夏季保育と続いて参ります。一日一日を大切に取りくんでいきたいと思います。

    この時期体調が崩れやすい時期でもありますが、やはり毎日の基本的習慣をしっかりと整えることが、何より大切なことです。最近、夜のコンビニやファミレスで、幼い子どもの姿を見かけることがあります。明らかに今の子どもは、睡眠時間が少なくなっています。皆様は、ご自分が小さい時、深夜外にいましたか。何時に寝ていましたか?おそらくは午後八時~九時。土曜日だけちょっと遅くまで起きてていいといわれたかたもいるでしょう。ではどのようにしてその時間に寝ていましたか?親に「寝なさい」と言われてですか。「子どもの時間は終わった」とテレビを消されて寝ていましたよね。「怖いお化けがくるよ」と脅かされたり、子守唄を聞かされたりしましたよね。つまり大人が関わって、子どもを寝かせているのです。子どもが寝る背景には、寝かしつける大人が必要であるのです。寝かしつけることは、子どもが自然に出来ることではなく、しつけなのです。


    人間は、昼活動する動物で、我々は、およそ二十四時間周期の地球の自転の上で生きています。園は朝始まり、子ども達は昼間動いて夜休みます。夜行性ではないからです。言い換えれば人間は、昼間「脳」が目覚めていることが大切なのです。

    睡眠は子ども達の「脳」と「身体」の整備工場です。昼行性の動物である人間が、昼間「脳」を働かせるための切り替えスイッチです。乳幼児の睡眠には養育環境の影響が大きいことは言うまでもありません。きちんとした生活リズム、つまり決まった時刻に起き、決まった時刻に寝るという習慣が大切です。そしてその為には「朝、早く起きる」ところから始めましょう。目覚めた時には、子ども達に朝を意識してもらうために、部屋のカーテンを開け、朝の光を取り込み、くすぐったり抱きしめたりすると良いでしょう。

    さらに昼間外に出て活発に活動することが大切です。昼間の運動量を調査した結果によると、園なりで活動している子どもと、家庭でビデオやテレビばかり見ている子どもとの間には、三倍以上の運動量の差があるということです。4月入園当初、運動量が激増して疲れてすぐ寝てしまうというような経験をされた保護者の方は多かったのではないでしょうか。


    「昼間は大活躍、夜はバタンキュー」

    これが早寝の習慣をつけていくキーワードです。早寝早起きは脳と身体を育成するために必要不可欠なことです。そしてこれは『躾』であるということを再認識いたしましょう。

  • 2016.04.01 ご進級、ご入園おめでとうございます

    春爛漫。木々は色づき始め、草花は様々な色や香りをふりまいています。

    改めてご進級、ご入園おめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。

    わが子は、集団生活になじんでいけるのだろうか。先生の言うことを理解し、行動できるのだろうか。排泄、食事は?友達と仲良くできるのか?・・・あげればきりが無いくらい期待や不安で一杯のこととご推察申し上げます。

    子どもが育ついくつかの条件が必要だと考えます。いうまでもなく親を中心にした家族。地域。そして幼稚園や保育園の先生。友達。いずれにしても幼児を取り巻く環境や様々な人との係わり合いが重要になってきます。0歳、1歳とパーソナルな親と子のマンツーマンのかかわりから2、3歳ごろからは、子ども同士の豊かなかかわりによる経験の積み重ねは、大人が代わりにはなれない貴重な経験です。そして本当の自信は、子ども同士のかかわりの中で育まれます。家庭では体験できないものの代表は子ども同士のけんかかもしれません。3歳ぐらいになると、相手を困らせたりすると、謝ることで友達の気持が収まり、許してもらうことを知ります。しかし自分が言っている言葉に気持がこもっていなければ、相手はなかなか納得はしません。けんかを見守っていた先生が年長児に「けんか、もう終わりそう?」と聞くと「あと半分ぐらい」などと返事が帰ってきたりします。つまり彼らは相手と自分の考えを突き合わせ、自己主張や自己抑制を学んでいるのです。

     

    よく園生活が進み、子ども通しのコミュニケーションが成立していく段階で、家では決して見せない意外なその子の一面が出てまいります。園生活では思ったより積極的でリーダーシップをとっていたり、嫌いであった野菜を給食では食べてみたり・・・このようなことは、折に触れてスタッフよりお話があったり、保育参観、個人面談を有効に活用してもらいたいと思います。

    つまり子育ては保育園でも幼稚園であっても大原則は家庭が主体であり、私たち学園は、保護者の方の協力の下に家庭養育の補完(ヘルプ)を行うことでご家庭とコミュニケーションを密に行い、連携することが大切であると考えています。

     

    最近、益々少子化が進み子どもの育ちに必要な子どもの集団が、地域の中から消えつつあります。子ども同士の関わりは、子どもの発達を促すだけではなく、人への共感する力や、他人を支援する力や、相手を思いやる力、しいては自分を大切にする力となります。高度に文明が進み、機械的で、無機質でデジタルな世の中で、ますます集団の力を認識し「個」を育てるのは「集団」でありその集団の環境を適切に維持することは我が学園の大きな使命のひとつであります。

     

    大切なお子様をお預かりし、小学校に入学されるまで、ご家庭の皆様と同じ方向を向いて子どもをまんなかに据えて、共に笑い、泣き、怒り、楽しみながら頑張っていきましょう。

  • 2014.04.10 早寝早起き 朝ご飯

    新年度が始まりました。新しいお友達も加わり学園もにぎやかに笑い声が絶えません。 この時期は、体調管理には気を使いますが、ところで毎日の食生活は健康のためにはとても大切です。

    健康の維持に大切な役割を果たしていると考えられる腸内細菌です。人間の腸には約1千種類も存在し、腸内細菌のバランスの乱れとアレルギーなどの病気との関係もはっきりしてきました。抗生物質で腸内細菌のバランスが崩れると、ぜんそくが悪化する仕組みを動物実験で明らかにできたほどです。健康な人であれば、善玉菌20%、悪玉菌10%のバランスになっています。残りの70%は「日和見菌」といって、良い働きも悪い働きもする菌種です。善玉菌が優勢だと良い働きをしますが、悪玉菌が優勢になると悪さをします。

     腸は口から入る食物などを介して直接、体外に通じていて、病原菌の攻撃にもさらされやすいのです。人間を病気から守る免疫細胞の7割は腸に集まっています。腸内細菌が腸に住み着くことが刺激になって免疫力を育てるとともに、免疫の働きを助けていると考えられています。抗生物質は感染症の治療には有効ですが、使いすぎると関係のない腸内細菌を殺す影響でバランスが崩れる危険もあるわけです。

     腸内細菌のバランスを崩す原因は、抗生物質の投薬など医療行為だけではありません。食習慣やストレスなど生活習慣からの影響も大きいです。腸内細菌のバランスを保つ事が健康に大切と訴えるビフィズス菌などの善玉菌を多く含むヨーグルトなどの乳製品や納豆などの発酵食品、また善玉菌の働きをよくすると考えられている食物繊維やオリゴ糖を多く含む食品をとることが効果的としています。

     さらに乳幼児期にどれだけ多くの細菌に接しているかも大切と分かってきました。腸内細菌は母親の胎内にいる間は存在せず、生まれた後に口にする食べ物などを通じて体内に入り、腸に定着します。出生直後の乳児は2030種類の腸内細菌しかありませんが、離乳食を食べ始める2歳頃になると急速に増えて大人に近くなり、その後は1520歳頃までなだらかに種類が増えます。急増する時期に清潔すぎる環境に置くと腸内細菌の種類が十分に増えず、大人になってからもバランスが悪いままになる危険性があります。幼児期に屋外で土を触って遊んだり、おもちゃをしゃぶったりする経験は、実はとても大切なことなのです。最近研究が進み、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患も腸内細菌のバランスの乱れが影響している考えられる病気は少なくないとのことです。

     新しい環境で、なかなか慣れない日々が続きますが、普段の生活習慣を見直し、早寝早起き、朝ご飯をしっかり食べて、うんちを出して登園してください。そして園で元気に活動して、夜はばたんきゅーといきたいものです。

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